生理のしくみと生理痛
「生理(月経)」とは、女性のみに起きる現象です。
では、どうやって生理が起きるのでしょうか?
生理とは、一定の周期で繰り返される子宮内膜からの出血のことです。
卵胞ホルモンのエストロゲンと、黄体ホルモンのプロゲステロンという2つの女性ホルモンの分泌によって生理のリズムはできており、約4週間(25〜35日)毎の決まった周期で3〜7日間にわたって出血します。
生理が始まってから約14日後が排卵日と言われています。
女性の心身の状態は、女性ホルモンの影響により4つの時期を繰り返しています。
「1週目(生理中)」
黄体ホルモンには、体温を上げる作用があります。
生理中にはこの黄体ホルモンの分泌がなくなるため、体温が下がって血行が悪くなり身体が冷えます。
「2週目(生理後)」
卵胞ホルモンには、女性らしさを引き出す作用があります。
排卵を前にしてこの卵胞ホルモンの分泌が高まるため、肌や髪の毛にツヤが出て心身ともに充実してきます。
「3週目(排卵後)」
排卵後は、黄体ホルモンの分泌が高まり子宮の内膜が充実してきます。
身体的に大きな不調はありませんが、下腹部にちょっとした違和感や不快感を覚えます。
「4週目(生理前)」
黄体ホルモンによる影響がもっとも身体に現れます。
体温が上がり、肩こり、頭痛、便秘、むくみなど身体に不調が出てきます。
ほとんどの女性が「生理痛(月経痛)」を経験していると思います。
生理痛といっても、痛む場所、症状、程度は人によってさまざまです。
痛みのために日常生活に支障が出るほどの生理痛を「月経困難症」といい、「器質性月経困難症」と「機能性月経困難症」の2つに分類されます。
器質性月経困難症の原因には、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症などが考えられます。
機能性月経困難症には特に原因となる病気がなく、思春期〜20歳代前半の女性に多いと言われています。
生理痛と精神面
生理(月経)は、健康な女性であれば誰でも経験することです。
生理には生理痛がついてきます。
生理痛とは、生理中や生理の前後に起きる不快な症状のことです。
生理痛を感じない人もいれば、生理痛がひどくて日常生活に影響が出る人もいます。
痛みの種類も、腹痛だったり頭痛だったり腰痛だったり、中にはイライラが抑えられない場合もあります。
そもそも、なぜ生理痛が起きるのでしょうか?
誰でも、生理痛がない方がいいと思っているでしょう。
精神的なものからきているという説が、原因の1つに挙げられています。
「生理イコール生理痛」と決めつけてしまい、心理的なストレスになっている場合です。
このようなストレスが、生理痛の原因につながっていることがあります。
もうすぐ生理が始まる…と思うだけで生理痛が起きてしまうのです。
これは、生理になると生理痛が起きると思い込んでしまっているためです。
こういったタイプに多い生理痛は、生理前から生理が始まって2〜3日くらいにお腹が張るような痛みがあるのが特徴です。
生理がいつ始まるのかカレンダーで把握しておく事は、もちろん大切です。
しかし、生理日が近づいてきてもなるべく気にしないようにして、生理が始まっても気にしないように心がけるといいと思います。
生理のことばかり気にしていると、生理が終わるまでいつまでもブルーな気持ちで過ごすことになり、生理痛もよりひどく感じてしまいます。
ストレスをためないようにして、心身ともにリラックスを心がけましょう。
子宮筋腫
ほとんどの女性が「生理痛(月経痛)」を経験していると思います。
痛みのために家事ができない、仕事に行けないなどの日常生活に支障が出るほどの生理痛は、「月経困難症」と呼ばれています。
月経困難症に分類される「器質性月経困難症」の原因の1つに「子宮筋腫」という病気があります。
子宮筋腫とは、子宮にできる腫瘍のことです。
女性の5人に1人が持っていると言われているとてもポピュラーな病気です。
子宮筋腫がなぜできるのか、はっきりとした原因はわかっていません。
腫瘍の大きさは大豆くらいのものからにぎりこぶし大のものまで、数は1個から10個以上と人それぞれで、成熟した女性のほとんどが子宮筋腫を持っていると言っても過言ではありません。
子宮筋腫は良性の腫瘍のため、他の場所に転移したりすることはありません。
自覚症状のない人も多く閉経後に改善していくため、症状がない限りは治療の必要のない病気です。
子宮筋腫は、できる場所によって大きく3つに分けられており、症状もそれぞれ違ってきます。
「筋層内筋腫」は、子宮の壁の中にできる腫瘍です。
腫瘍が大きくなると、子宮内膜が引き伸ばされて出血量が増えたり貧血を起こしたりします。
また、子宮の収縮が強くなるためひどい生理痛に悩まされ、下腹部にしこりを感じるようになります。
受精卵が着床しにくくなるので、不妊になりやすいとも言われています。
「しょう膜下筋腫」は、子宮の外側に向かって突き出すように大きくなる腫瘍です。
かなり大きくなっても自覚症状が出にくい場合が多く、太って下腹が出てきたとよく勘違いされます。
腫瘍の場所によっては、直腸や膀胱を圧迫するものもあり、便秘や頻尿、下腹部の痛みが起きることがあります。
「粘膜下筋腫」は、子宮内膜に向かって大きくなる腫瘍です。
発生率は少ないですが、小さな腫瘍でも過多月経や不正出血、貧血など原因になり、症状がはっきりと現れます。
受精卵が着床しにくくなるので、不妊になりやすいとも言われています。
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